
「社員旅行の幹事、お願いね!」
突然の上司からの依頼に、喜びと同時に「何から手をつければいいんだ…」という大きな不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
特に、行き先が海外、それも人気の韓国となれば、期待とプレッシャーはさらに大きなものになるでしょう。
ご安心ください。この記事は、そんなお悩みを抱える幹事様のために、旅行会社のベテラン営業マンが長年の経験で培ったノウハウを凝縮した「完全ガイド」です。
企画から準備、現地での過ごし方まで、このガイドを順に読み進めていただくだけで、参加者全員から「最高の旅行だったよ、ありがとう!」と感謝される、そんな韓国社員旅行が実現できます。
さあ、一緒に成功への第一歩を踏み出しましょう。
なぜ今、社員旅行で「韓国」が選ばれるのか?
数ある海外旅行先の中で、なぜ今、多くの企業が社員旅行の目的地として韓国を選ぶのでしょうか。
その理由は、大きく分けて4つの魅力にあります。
- 「近い!」気軽に行ける海外旅行 日本から飛行機でわずか2〜3時間。金曜の仕事終わりに日本を出発し、週末を思いっきり楽しんで日曜の夜に帰国する、そんな2泊3日の弾丸ツアーも可能です。時差もほとんどなく、参加者の身体的な負担が少ないのも大きなメリットです。
- 「安い!」コストパフォーマンスの高さ 円安が進む中でも、韓国は比較的リーズナブルに旅行を楽しめる国です。航空券やホテルの費用はもちろん、食事やショッピングも日本より安く抑えられることが多く、限られた予算の中でも満足度の高い旅行を計画できます。
- 「うまい!」本場のグルメに舌鼓 サムギョプサルやタッカンマリ、本場のキムチなど、韓国には日本でもおなじみの美味しい料理がたくさんあります。活気あふれる市場での食べ歩きや、地元の人で賑わう食堂での食事は、社員同士のコミュニケーションを深める絶好の機会となるでしょう。
- 「面白い!」多彩な文化とエンターテイメント K-POPや韓国ドラマといったエンターテイメント、景福宮などの歴史的建造物、最新のコスメやファッションが集まるショッピングエリアなど、韓国には多様な魅力が溢れています。幅広い年齢層の社員が、それぞれの興味に合わせて楽しめる懐の深さも、韓国が選ばれる理由です。
ステップ1:【企画・準備編】旅行の土台を固める最も重要なステップ

旅行の成否は、企画・準備段階で9割決まると言っても過言ではありません。
焦らず、一つひとつ丁寧に進めていきましょう。
1. 旅行の「目的」と「テーマ」を明確にする
まずは、今回の社員旅行で何を達成したいのかを明確にしましょう。
目的によって、プランの内容は大きく変わってきます。
社員のリフレッシュとコミュニケーション活性化がゴール。観光やグルメ、自由時間を多めに取り入れたゆとりのあるプランがおすすめです。
現地企業への訪問やセミナー参加がメイン。移動のスムーズさや、会議室付きのホテルを選ぶなど、ビジネス要素を重視します。
共同作業を通じてチームの結束力を高める。キムチ作り体験や、グループ対抗の街歩きミッションなどを盛り込むと良いでしょう。
目的が決まったら、「美食を極める旅」「K-カルチャー体感ツアー」「歴史と自然に癒される旅」といったテーマを設定すると、旅行全体の方向性が定まり、参加者の期待感も高まります。
2. 予算を決める(相場と経費削減のコツ)
予算は旅行の根幹をなす重要な要素です。
一般的な韓国社員旅行の費用相場は、2泊3日で1人あたり7万円〜15万円程度です。
これには、航空券、宿泊費、現地での交通費、食費、観光費用などが含まれます。
【予算の内訳例】
- 航空券:3万円~6万円
- 宿泊費(2泊):2万円~5万円
- 現地交通費・食費・観光費:2万円~4万円
【経費削減のコツ】
- 時期をずらす: 年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどの繁忙期を避け、航空券が安くなる平日出発や、旅行のオフシーズン(1月~2月、6月~7月など)を狙いましょう。
- LCC(格安航空会社)を利用する: 大手航空会社に比べ、費用を大幅に抑えることが可能です。ただし、荷物の重量制限や機内サービスが異なるため、事前に確認が必要です。
- ホテル選びを工夫する: 繁華街の中心から少し離れたエリアのホテルや、団体割引が適用されるホテルを選ぶことで、宿泊費を節約できます。
3. 日程を決める(ベストシーズンと避けるべき時期)

韓国旅行のベストシーズンは、気候が穏やかで過ごしやすい春(3月~5月)と秋(9月~11月)です。
- 春: 桜や花々が咲き乱れ、街歩きに最適な季節です。
- 秋: 過ごしやすい気候で、紅葉も楽しめます。
一方、夏(7月~8月)は高温多湿で、冬(12月~2月)は氷点下になる日も多く、寒さが厳しいです。また、韓国の旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)の時期は、多くのお店が休業し、国内の交通機関も大混雑するため、避けるのが無難です。
4. 参加者の希望をヒアリングする
幹事だけで全てを決めるのではなく、簡単なアンケートなどを実施して、参加者の希望をヒアリングしましょう。
「辛いものが苦手な人はいるか」
「ショッピングと観光、どちらに興味があるか」
「自由時間はどのくらい欲しいか」
などを事前に把握しておくことで、参加者全員の満足度が高いプランを作成できます。
5. 旅行会社を選ぶ
団体旅行、特に海外となれば、旅行会社のサポートは不可欠です。
以下のポイントを参考に、信頼できるパートナーを選びましょう。
- 団体旅行、特に韓国旅行の実績が豊富か
- 見積もりの内訳が明確で、分かりやすいか
- レスポンスが早く、担当者が親身に相談に乗ってくれるか
- オリジナルのプランニングに柔軟に対応してくれるか
複数の旅行会社から見積もりを取り、プラン内容と費用、担当者の対応などを比較検討することをおすすめします。
ステップ2:【プランニング編】旅の骨格を作る

企画の土台が固まったら、いよいよ具体的なプランニングです。
参加者の笑顔を想像しながら、楽しい旅を組み立てていきましょう。
1. 行き先を選ぶ(ソウル・釜山・済州島の魅力)
ソウル
初めての韓国旅行なら、首都ソウルが断然おすすめです。ショッピング、グルメ、歴史、エンタメなど、全ての要素が詰まっており、公共交通機関も発達しているため移動もスムーズです。
釜山(プサン)
韓国第2の都市。港町ならではの新鮮な海産物や、美しいビーチ、カラフルな街並みが魅力です。ソウルとはまた違った、のんびりとした雰囲気を楽しみたいグループにおすすめです。
済州島(チェジュド)
「韓国のハワイ」と称されるリゾートアイランド。美しい自然景観や、ゴルフなどのアクティビティが楽しめます。リフレッシュやチームビルディングを目的とした旅行に最適です。
2. 食事・ホテル・アクティビティの選び方
- 食事:全員で楽しむ食事会は、旅行のハイライトの一つです。大人数でも対応可能なレストランや、個室のあるお店を事前に予約しておきましょう。サムギョプサルやタッカンマリなど、皆でワイワイ楽しめる鍋料理は特におすすめです。また、1〜2回は自由食の時間を設け、各自が好きなものを楽しめるようにすると、満足度がさらに高まります。
- ホテル:立地を最優先に考えましょう。主要な観光地へのアクセスが良い場所や、夜に食事や買い物に出かけやすいエリアが便利です。また、全員が同じホテルに宿泊することで、一体感が生まれます。
- アクティビティ:参加者の年齢層や男女比を考慮して選びましょう。若手が多いなら、NANTA(ナンタ)のようなパワフルなショーや、K-POPダンス体験。ベテラン層が多いなら、伝統茶屋での一服や、汗蒸幕(ハンジュンマク)でのリラックスタイムなどが喜ばれます。
3. チームビルディング要素を取り入れる
せっかくの社員旅行ですから、チームの結束力を高める要素を取り入れてみてはいかがでしょうか。
- キムチ作り体験:グループに分かれて共同作業をすることで、自然とコミュニケーションが生まれます。
- 市場での班別買い出しミッション:お題を出し、班ごとにミッションをクリアしていくゲーム感覚のアクティビティです。
- 漢江(ハンガン)リバークルーズ:美しい夜景を眺めながら、普段は話せないようなことも語り合える特別な時間になります。
少しの工夫で、ただの観光旅行ではない、記憶に残る社員旅行を演出できます。
ステップ3:【手配・最終準備編】安心して出発するために

プランが固まったら、出発に向けて最終準備を進めます。
- パスポートとビザの確認: 参加者全員のパスポートの有効期限を確認しましょう。旅行終了時まで有効なものが必要です。また、2025年現在、日本国籍の方は観光目的の短期滞在であればビザは不要ですが、渡航前にK-ETA(電子渡航認証)の申請が必要となる場合があります。最新情報を必ず外務省や駐日韓国大使館のホームページで確認してください。
- 海外旅行保険の加入: 万が一の病気や怪我、盗難に備え、海外旅行保険には必ず加入しましょう。会社でまとめて加入するのが一般的です。
- 持ち物リストと「旅のしおり」の作成: あれば便利な持ち物リストや、スケジュール、緊急連絡先などをまとめた「旅のしおり」を作成して配布すると、幹事様への問い合わせも減り、参加者も安心して準備ができます。
- 最終案内: 出発の1週間〜数日前に、集合時間・場所、当日の緊急連絡先などを記載した最終案内をメールなどで送りましょう。
ステップ4:【現地でのポイント】幹事の腕の見せ所
いよいよ現地へ!幹事様は参加者全員が楽しめるよう、少しだけ周りに気を配りましょう。
添乗員が同行する場合にはここは添乗員にお任せください。
- 空港・移動: 空港での集合や両替、貸切バスへの誘導などをスムーズに行いましょう。
- 食事・観光: 時間に余裕を持ったスケジュールを心がけ、参加者の体調にも気を配りましょう。
- 自由時間: おすすめの過ごし方や、治安の注意点などをアナウンスすると親切です。
- トラブル対応: パスポートの紛失や急病などのトラブルに備え、現地の緊急連絡先(警察、救急、日本大使館など)を控えておくと安心です。
まとめ:最高の思い出は、最高の準備から
やるべきことが多く、大変だと感じる瞬間もあるかと思います。
しかし、あなたのその頑張りが、社員全員にとってかけがえのない思い出を作るのです。
成功への鍵は、
- 早めの準備と情報収集
- 参加者の立場に立ったプランニング
- 信頼できる旅行会社のパートナーシップ
この3つです。
この記事を参考に、一つ一つのステップを丁寧に進めていけば、あなたの企画した韓国社員旅行は必ず成功します。
そして、「幹事、ありがとう!最高の旅行だったよ!」という言葉が、あなたにとって最高の報酬となるはずです。
もし、少しでも不安なことや、分からないことがあれば、いつでも私たち韓国団体旅行のプロにご相談ください。
幹事様の最も頼れるパートナーとして、企画から添乗まで、全力でサポートさせていただきます。
さあ、最高の韓国社員旅行を実現させましょう!